第2回:ひとり親方が計上できる経費とは?

経費計上の基本
ひとり親方は個人事業主にあたるため、売上から経費を差し引いた残りが課税所得になります。
経費を正しく計上すれば税金を減らせる一方、私的支出を入れると税務調査で否認されるリスクがあります。
主な経費の種類
1. 車両関係費
- ガソリン代
- 高速料金
- 駐車場代
- 車検・修理費用
※プライベート利用分は除き、事業使用割合で按分が必要です。
2. 工具・資材・作業服
- 電動工具、消耗品
- 作業服、安全靴、ヘルメット
- 材料費(木材、鉄筋など)
これらは業務に直接必要なため、原則として全額経費にできます。
3. 通信費・事務所費
- 携帯電話料金(仕事用)
- インターネット代
- 自宅兼事務所の場合は、家賃・光熱費を事業使用分だけ按分可能
4. 打合せ費用
- 現場の打合せ時の喫茶代
- 元請との打合せにかかった交通費
※「交際費」ではなく「会議費」として処理するのが一般的です。
経費にしにくいもの
- 飲み会や接待費(交際費は認められにくい)
- 家族の生活費(食費・家賃全額など)
- 個人的な買い物
青色申告ならさらに有利
青色申告をすると、最大65万円の控除に加えて、赤字を3年間繰り越せるなどメリットが大きくなります。
経費管理をきちんと行うことで、節税効果がさらに高まります。
まとめ
ひとり親方にとって、経費管理は税金を減らす大きなポイントです。
領収書やレシートは必ず保存し、仕事に使ったかどうかを明確にしておくことが大切です。
次回は、「ひとり親方と消費税・インボイス制度」について詳しく解説します。