川端税理士事務所|秋葉原

法人決算で税務調査において否認されやすい実例

法人決算前にやってはいけないNG処理とは?

税務調査で否認されやすい実例を税理士が解説

法人決算が近づくと、
「とりあえず経費をまとめて入れておこう」
「決算前に何か買っておいた方が得なのでは」
といった判断をしてしまいがちです。

しかし、決算前の処理は 税務調査で最も見られやすいポイント でもあり、
誤った処理をすると、後から経費否認・追徴課税につながることがあります。

この記事では、法人決算前にやってはいけない代表的なNG処理について、
実務でよくある例をもとに解説します。

決算前にやってはいけないNG処理①

私的支出をまとめて経費に入れる

決算前に最も多いNGが、
社長個人の支出をまとめて経費に計上すること です。

例えば、
・私的な飲食代
・家族との食事
・プライベートな買い物

これらを「会議費」「交際費」「雑費」などで処理してしまうケースです。

決算直前にこうした支出が急増すると、
税務調査ではほぼ確実に確認されます。

決算前にやってはいけないNG処理②

領収書の内容が不明なまま経費計上する

領収書があっても、
・誰と
・何の目的で
・業務とどう関係するのか

が説明できなければ、経費として認められません。

特に注意が必要なのは、
・但し書きが「お品代」「雑品代」だけ
・現金出金が多い
・説明メモが一切残っていない

といったケースです。

「説明できない経費は否認される」
これが税務の基本です。

決算前にやってはいけないNG処理③

決算日に届いただけの未使用資産を経費にする

「決算前に買えば経費になる」と誤解されがちですが、
重要なのは 使用を開始しているかどうか です。

例えば、
・決算日に届いただけの備品
・インストールしていないソフト
・契約しただけのサービス

これらは、決算期の経費として認められない可能性があります。

実際の使用状況を伴わない支出は、
税務調査で指摘されやすいポイントです。

決算前にやってはいけないNG処理④

役員関連支出を安易に経費処理する

役員に関する支出は、
税務調査で必ずチェックされる項目です。

特に注意すべきなのは、
・役員個人の飲食代
・自宅家賃の過大計上
・実態のない家族給与

役員給与・役員賞与は、
決算時に調整できない厳格なルール があるため、
「あとで何とかする」は通用しません。

決算前にやってはいけないNG処理⑤

雑費でまとめて処理してしまう

処理に迷う支出をすべて「雑費」でまとめるのも、
決算前によくあるNG処理です。

雑費が多額になっている場合、
税務調査では
「内容を説明してください」
と必ず聞かれます。

雑費はあくまで例外的な勘定科目です。
多用するとリスクが高まる ため注意が必要です。

決算前にやってはいけないNG処理⑥

仮払金・未払金を放置したまま決算を迎える

仮払金や未払金の内容が整理されていないまま決算を迎えると、
後から修正が必要になるケースが少なくありません。

・何の支出かわからない仮払金
・計上漏れの未払金

これらは、決算前に必ず内容を確認し、
整理しておく必要があります。

決算前にやるべき正しい対応とは

決算前には、
・私的支出が混ざっていないか
・説明できない経費がないか
・役員関連の処理に無理がないか

を一度立ち止まって確認することが重要です。

「とりあえず入れる」処理は、
決算後・税務調査時に大きな負担となります。

まとめ

法人決算前の処理は、
節税よりも安全性を優先すべきタイミング です。

・決算前にまとめて処理しようとしている
・経費判断に迷う支出がある
・役員関連の支出が多い

このような場合は、
決算前に整理・確認することで、
後のトラブルを防ぐことができます。

関連記事

ひとり社長の社員旅行は経費にで...

インフレ時の棚卸資産(在庫)|...

粉飾決算は税務署が許してくれる...

定期同額給与

【税理士が解説】ひとり社長が家...

上部へスクロール