法人決算前にやってはいけないNG処理6選~税務調査で否認されやすい実例を税理士が解説
法人決算前にやってはいけないNG処理とは?
税務調査で否認されやすい実例を税理士が解説
法人決算が近づくと、
「とりあえず経費をまとめて入れておこう」
「決算前に何か買っておいた方が得なのでは」
といった判断をしてしまいがちです。
しかし、決算前の処理は 税務調査で最も見られやすいポイント でもあり、
誤った処理をすると、後から経費否認・追徴課税につながることがあります。
この記事では、法人決算前にやってはいけない代表的なNG処理について、
実務でよくある例をもとに解説します。
目次 ▲
決算前にやってはいけないNG処理①
私的支出をまとめて経費に入れる
決算前に最も多いNGが、
社長個人の支出をまとめて経費に計上すること です。
例えば、
・私的な飲食代
・家族との食事
・プライベートな買い物
これらを「会議費」「交際費」「雑費」などで処理してしまうケースです。
決算直前にこうした支出が急増すると、
税務調査ではほぼ確実に確認されます。
決算前にやってはいけないNG処理②
領収書の内容が不明なまま経費計上する
領収書があっても、
・誰と
・何の目的で
・業務とどう関係するのか
が説明できなければ、経費として認められません。
特に注意が必要なのは、
・但し書きが「お品代」「雑品代」だけ
・現金出金が多い
・説明メモが一切残っていない
といったケースです。
「説明できない経費は否認される」
これが税務の基本です。
決算前にやってはいけないNG処理③
決算日に届いただけの未使用資産を経費にする
「決算前に買えば経費になる」と誤解されがちですが、
重要なのは 使用を開始しているかどうか です。
例えば、
・決算日に届いただけの備品
・インストールしていないソフト
・契約しただけのサービス
これらは、決算期の経費として認められない可能性があります。
実際の使用状況を伴わない支出は、
税務調査で指摘されやすいポイントです。
決算前にやってはいけないNG処理④
役員関連支出を安易に経費処理する
役員に関する支出は、
税務調査で必ずチェックされる項目です。
特に注意すべきなのは、
・役員個人の飲食代
・自宅家賃の過大計上
・実態のない家族給与
役員給与・役員賞与は、
決算時に調整できない厳格なルール があるため、
「あとで何とかする」は通用しません。
決算前にやってはいけないNG処理⑤
雑費でまとめて処理してしまう
処理に迷う支出をすべて「雑費」でまとめるのも、
決算前によくあるNG処理です。
雑費が多額になっている場合、
税務調査では
「内容を説明してください」
と必ず聞かれます。
雑費はあくまで例外的な勘定科目です。
多用するとリスクが高まる ため注意が必要です。
決算前にやってはいけないNG処理⑥
仮払金・未払金を放置したまま決算を迎える
仮払金や未払金の内容が整理されていないまま決算を迎えると、
後から修正が必要になるケースが少なくありません。
・何の支出かわからない仮払金
・計上漏れの未払金
これらは、決算前に必ず内容を確認し、
整理しておく必要があります。
決算前にやるべき正しい対応とは
決算前には、
・私的支出が混ざっていないか
・説明できない経費がないか
・役員関連の処理に無理がないか
を一度立ち止まって確認することが重要です。
「とりあえず入れる」処理は、
決算後・税務調査時に大きな負担となります。
まとめ
法人決算前の処理は、
節税よりも安全性を優先すべきタイミング です。
・決算前にまとめて処理しようとしている
・経費判断に迷う支出がある
・役員関連の支出が多い
このような場合は、
決算前に整理・確認することで、
後のトラブルを防ぐことができます。
