補足編:ひとり親方の確定申告の流れ

いったんシリーズを離れ、ひとり親方の確定申告の大まかな流れを記載しておきたいと思います。
1. 必要書類の準備
ひとり親方が確定申告をするには、まず以下の書類を揃える必要があります。
- 売上の請求書・領収書
- 経費の領収書・レシート
- 銀行口座の入出金明細
- 車両の走行記録(事業使用割合を出す場合)
- 各種控除証明書(生命保険料、国民年金、共済など)
2. 帳簿の作成
- 売上や経費を整理して帳簿にまとめる
- 青色申告の場合は複式簿記での記帳が必要(会計ソフト利用が便利)
- 領収書やレシートは整理して保管(保存期間7年)
3. 申告書の作成
- 白色申告:収支内訳書+確定申告書B
- 青色申告:青色申告決算書+確定申告書B
- 会計ソフトや国税庁「確定申告書等作成コーナー」を使えば自動計算できる
4. 申告書の提出
提出方法は3種類あります。
- e-Tax(電子申告):青色65万円控除を受けるなら必須
- 税務署へ持参
- 郵送提出(消印有効)
申告期限:翌年3月15日まで
納付期限:同じく3月15日まで(振替納税を利用すれば4月下旬頃)
5. 税金の納付
- 所得税:3月15日までに納付(口座振替も可能)
- 消費税:課税事業者の場合は同じく3月31日まで
- 住民税・国民健康保険料:申告内容に基づき後日市区町村から通知
まとめ
ひとり親方の確定申告は、
- 書類準備 → 帳簿作成 → 申告書作成 → 提出 → 納税
という流れになります。
初めての場合は手間に感じますが、毎年しっかり準備しておけばスムーズに進みます。
特に青色申告は節税効果が大きいため、会計ソフトや税理士のサポートを活用するのがおすすめです。