川端税理士事務所|秋葉原

【推し活×経費】グッズやイベント費は経費になる?税理士が解説

アニメ・アイドル・2.5次元舞台…いわゆる”推し活”が生活の一部になっている人も多い時代。 でもふと湧いてくる素朴な疑問——「この推し活、経費で落ちないかな?」

今回は、税理士の立場から “推し活と税金” について、真面目にわかりやすく解説します!


1. 経費になるかどうかは「仕事との関係性」がすべて

税法上の必要経費とは、「収入を得るために直接必要な費用」のこと。 つまり、その出費が仕事と明確に関連していれば経費になります。

例えば:

  • アニメ系YouTubeチャンネルを運営している
  • 推しグッズのレビュー記事を書いている
  • コスプレ写真集を制作・販売している

こういった場合、推し活の一部が”事業活動の一環”として見なされる可能性があります。

ただし、サラリーマン(給与所得者)の場合は、原則として自己負担となり、経費計上は認められません。


2. 経費として認められる可能性のある「推し活」例

アニメ・マンガ系YouTuber・ブロガー

  • グッズ、Blu-ray、原作マンガなどの購入費
  • イベント参加費、現地取材の交通費・宿泊費
  • 撮影機材や編集ソフト

ポイント:実際にそれらを紹介・レビューしている証拠(動画・ブログなど)を残しておくこと。

コスプレイヤー・同人作家

  • 衣装・ウィッグ・小道具などの制作費
  • 撮影用スタジオレンタル費
  • コミケ・イベント出展費、搬送費など

ポイント:同人誌や写真集を販売して収入があるかが重要。

アイドル系ライター・評論家

  • ライブチケット代、劇場観覧費
  • 関連書籍・グッズ購入費
  • 執筆・取材のための交通費

ポイント:記事の執筆や収入につながる活動実績の有無。


3. 経費にできない推し活のパターン

  • 完全な趣味としての購入(自宅鑑賞用のフィギュア、ポスターなど)
  • 実質的な収入がない活動(YouTube開設だけして投稿ゼロ、など)
  • 友人との旅行や飲み会を「ロケ」などと称するもの

税務調査では、「本当に仕事のために必要だったのか?」が厳しく問われます。 少しでも趣味性が強いと判断されると、否認されることも。


4. 税務署に説明するために必要なこと

  • 領収書・レシートの保存(宛名・日付・内容明記)
  • SNSやブログ、動画などの発信実績(スクショでもOK)
  • 出費ごとに「なぜ必要だったのか」のメモや記録

帳簿に記載するだけでなく、実際に活動の痕跡を見える形で残すことが重要です。


まとめ:推し活を“仕事”にできたら、経費は可能性アリ!

「好き」が収入に変わる時代だからこそ、推し活と経費の境界もあいまいになりつつあります。 大事なのは、収益との関連性・業務との因果関係。

逆に言えば、推し活をただの出費で終わらせず、発信や創作を通じて収益化できれば、 経費として認められる道も開けるということです。

——推しを愛し、税務も武器に。

税金の話でお困りのオタク系フリーランスの方、ぜひ一度ご相談くださいね!

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