領収書だけでは不十分?記帳代行に必要な書類と通帳の重要性を税理士が解説

記帳代行を丸投げするときは通帳を忘れず!
~通帳がないと始まりません!~
「毎月の帳簿付けが負担…」「本業に集中したいから記帳はプロに任せたい」
そんな方におすすめなのが、**記帳代行サービスの“丸投げプラン”**です。
ですが、「丸投げOK!」とはいっても、スタートするために必要な書類がいくつかあります。中でも、最も大事なのが“通帳”です。
通帳がなければ、記帳は始まりません
たまに「領収書だけ送ったら、あとは全部やってくれるんですよね?」とお問い合わせをいただくことがあります。
しかし実際には、領収書だけでは記帳はできません。
なぜなら、通帳には以下のような情報が含まれているからです:
- 売上の入金
- 経費や家賃などの口座引き落とし
- 借入金の入金や返済
- 経営者の個人資金の動き(事業主借や事業主貸)
これらの情報は、仕訳の元データになります。
通帳のコピーやネットバンキングの明細がなければ、どれだけ領収書が揃っていても記帳をスタートすることができません。
記帳代行に必要な書類リスト
以下のような資料をご準備いただくと、記帳代行がスムーズに進みます:
- 通帳のコピー(紙またはPDF)
※全ページでなくても、該当月分でOKです。 - 領収書・レシート
※月ごとにまとめてあると非常に助かります。 - 売上関連の資料(以下のいずれか)
- 請求書の控え
- 売上台帳
- レジの出力データ(POSなど) - クレジットカードの明細(事業用カードのみ)
- 借入金関係の資料(あれば)
- 借入契約書
- 返済予定表
紙で渡す?データで送る?どちらでもOK!
資料のご提出は、紙ベースでもデータでも大丈夫です。
それぞれのメリットは以下の通りです:
紙で提出する場合
- 実物の領収書や通帳コピーなどを封筒に入れて郵送または持参
- アナログが得意な方におすすめ
- 書類が手元に残る安心感も◎
データで提出する場合
- スマホで撮影した写真やPDFをメールやチャットで送付
- DropboxやGoogle Driveなどのクラウドも利用可能
- 郵送の手間がないぶんスピード感があり、紛失リスクも低い
最近では、LINEやChatworkなどでスマホ写真を送っていただく方も増えています。
デジタルの方が得意な方は、どんどんご利用ください。
提出のタイミングは「毎月」がベスト!
資料は毎月ごとにまとめてご提出いただくのが理想です。
「1年分まとめて」も不可能ではありませんが、その場合は以下のようなデメリットも:
- 領収書の紛失リスクが高くなる
- 記憶が曖昧になり、内容確認に時間がかかる
- 決算や申告に間に合わない恐れ
記帳代行をよりスムーズに進めるためにも、毎月のご提出をおすすめします。
まとめ:まずは通帳から!
記帳代行の“丸投げ”はとても便利ですが、最初の一歩として「通帳のご提出」だけは忘れずにお願いします。
通帳がなければ、仕訳作業を開始することができません。
「こんな資料でも大丈夫?」「どうやって送ればいい?」といったご質問もお気軽にどうぞ。
お客様ごとのスタイルに合わせて、柔軟に対応いたします!