川端税理士事務所|秋葉原

ひとり親方の必要経費チェックリスト!これは経費になる?ならない?

ひとり親方の税金

ひとり親方として働く中で、「これって経費になるの?」と悩む場面は多いもの。
正しく経費にすれば節税にもつながりますが、無理に入れると税務調査の対象になることも。

本記事では、税務上の考え方をベースに、ひとり親方の「経費になりやすいもの」「注意が必要なもの」をわかりやすく解説します。

必要経費とは?

事業に必要な支出であれば、基本的に経費にできます。
ただし「プライベートな支出」との線引きが重要です。
税務署が見ているのは、「仕事に関係しているかどうか」「証拠が残っているかどうか」です。

イメージで覚える経費の基準

経費になるかどうかで迷ったら以下のイメージをもっていると判断しやすいです
・仕事に必ず必要なものは経費になる。(作業着や工具など)
・仕事以外でつかえるものは経費になりづらい。(自動車など)
・仕事していなくても必要なものは経費にならない。(昼食など)

チェックリスト:ひとり親方の経費になりやすいもの

項目内容ポイント
作業着・安全靴作業用の服や靴普段着と兼用はNG(制服っぽいものはOK)
工具・道具代電動ドリル、ハンマーなど高額(10万円超)なら資産となることも
車のガソリン代現場移動用仕事用と私用があるなら按分が必要
車検・修理・保険料営業用車両同上。証拠として走行記録簿があると安心
駐車場代・高速代現場への移動にかかる費用都度記録+領収書保管が重要
通信費仕事用スマホ・Wi-Fiプライベートと兼用なら按分が必要
工事保険・労災特別加入保険料自身の保険料経費処理可能(領収書保管)
消耗品費手袋、テープ、マスクなど領収書をしっかり保管
事務用品費請求書用紙、インク、ノートなど家族が使うものとの区別が必要
広告宣伝費ホームページ作成、チラシ代仕事の受注目的ならOK
税理士報酬記帳代行・申告書作成料事業に関係するものに限る

経費にしづらい・注意が必要なもの

項目内容理由
昼食代現場での弁当・外食など通常の生活費と見なされやすい
家賃自宅兼作業場面積割合などで按分が必要
私用の買い物家族用の雑貨など明確に事業用と分けることが必要
飲み会代元請けとの接待など接待交際費の範囲として内容と相手の記録が必要

経費計上のコツ

  • 領収書を必ず保管する(できれば宛名も)
    特にクラウド会計ソフトを利用している方の一部に写真をとれば捨ててもいいという話を聞きますが、領収書を捨てられる場合は要件に従って保存された領収書のみです。ご自身の管理と判断で行う場合は基本は捨てないようにしましょう。
  • 現場名や用途をメモしておく(帳簿記載でもOK)
    用途がスムーズに答えられないと経費として認められません。
  • プライベートとの兼用は割合で案分する
    日数や時間、面積、走行距離など合理的な基準が必要です。
  • 10万円以上の道具は固定資産として管理する
    10万円以上30万円未満ものは少額減価償却資産として経費計上が可能ですが申告書にその旨の記載が必要です。
    30万円以上のものは固定資産になります。

まとめ

ひとり親方にとって、経費処理は節税の第一歩です。
しかし、やりすぎると税務署から指摘されるリスクもあります。
「仕事で使った証拠を残す」「家庭用と混同しない」がポイントです。

経費になるもの、ならないものの判断や資産計上となる物の判断など、税務は単純にいかないことも数多くあります。
過去にご自身で確定申告をやっていた方の間違い率は90%以上です。
ひとり親方の方で過去に間違っていた確率は100%でした。
しかも皆さん多めに税金を払っていました・・・

費用は掛かりますが、やはり不安な方は税理士に相談して申告書を作ることが良いでしょう。

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